【本書のあらまし】
実話怪談界の東の横綱と呼ばれた、「超」怖い話は1991年に創刊した。
その後、幾度かの休刊、出版社の変更などを重ね、今日まで四半世紀以上の長きに亘って
著者・編者の代替わりを重ねつつ、今も脈々と書き継がれている。
この実話怪談シリーズに、唯一、創刊当初から参加し続けている現役最古参怪談著者にして
「超」怖い話四代目編著者・加藤一。
この著者の過去作の中から、
・勁文社新書版「超」怖い話には収録されていたが、勁文社文庫版に収録されず、後の竹書房版
ベストコレクションにも収録されなかった怪談
・雑誌などにばらばらに寄稿した後、文庫化されなかった怪談
・文庫封入付録などに寄稿した怪談
など、「新刊書店どころか古書店にすら流通しておらず、読む手段が失われて久しい秘蔵の
実話怪談」を、補遺集として集めたのが本書である。
絶版となった旧刊からのサルベージや、畑違いの雑誌に寄稿されたことそのものが殆ど
知られていない稀有なものなど、長く怪談ジャンキーを自任する諸氏ですら、初めて見るという
珍品怪談も少なからずあるだろう。網羅を美徳とするマニアが見落としていた実話怪談を、
この機に御高覧頂きたい。
なお、本書は原則として電子版のみが出版される。
持って触ってページをめくれる書籍版は、十三冊だけ作られる予定である。
書籍版の入手方法は……(以下、本文に続く)
【収録された怪談】
本物/出られない/ペンはどこだ?/悪寒/蔵王にて/白装束の男/二年越しの夢/足だけ/
電話が切れる/文化祭のお化け屋敷/お守り/てくてく歩く人/法事/パスケースの帰巣本能/
一人多い/泣きっ面にハチな男/お世話になったあの人に/シャープペン/記念写真/闇/
狙うもの/予約録画/井戸/ダウンロード/泥/シャワー/新刊本/罰/試着室/ドナルド/
ウォシュレット/吹き替え/Tシャツ/あの話の続き/東久留米の家/三角アパート/
たまんねえ/そういう土地/ニットキャップ/ずるずる殺人/祈り/柿の木の下/死ねばいいのに/
大晦日の写真/身内の不幸/紋付き/十円玉/油壺/蜜柑/刺すな!/稲荷漬け/それだけの話/
塹壕/門柱/後の始末は/鏡柱/深夜の群衆/資料館
※本書の内容について、Web上での朗読、動画、作画、漫画、舞台化、映像化など、
商業的利用を目的としない二次利用については、これを歓迎しています。
出典の明記があれば著者への問い合わせや事前の許諾確認は特に必要としませんが、
事後に発行元Twitterアカウント(@takenoko_shobo)などにお知らせいただければ、
宣伝・御紹介をお手伝いさせていただきます。
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