エレベータ。目的地に着くまでの数十秒、そこは密室になる。
逃げ場のない移動密室〈エレベータ〉を舞台にした創作怪談集。
【立ち読みサンプル】
G 神沼三平太
Yさんはエレベータの入り口にほど近いところに立つ癖がある。
その日もドアがすぐ背後で閉まるのを確認した。
エレベータが上昇を始めた。体にGが掛かる。
え?
肩にGではない重みが掛かり、ついに両膝を付いてしまった。振り返ると、エレベータのドアから生えた腕が、肩をぎゅっと押していたという。
【続きは本編で!】
エレベータ。目的地に着くまでの数十秒、そこは密室になる。
逃げ場のない移動密室〈エレベータ〉を舞台にした創作怪談集。
【立ち読みサンプル】
Yさんはエレベータの入り口にほど近いところに立つ癖がある。
その日もドアがすぐ背後で閉まるのを確認した。
エレベータが上昇を始めた。体にGが掛かる。
え?
肩にGではない重みが掛かり、ついに両膝を付いてしまった。振り返ると、エレベータのドアから生えた腕が、肩をぎゅっと押していたという。
【続きは本編で!】
エレベータ。密室と言うだけですでに薄ら寒い気のするこの箱に、
狂気と恐怖をたっぷり乗せて、いざ昇降開始でございます。
猛者達の織りなす閉じられた空間が繰り広げる、無限の恐怖にお客様が耐えられますよう…。
昇降機という単語、表紙や題字、巻頭言等、ものすごく好みのレトロな雰囲気に惹かれ
そのままのめり込んで読みました。著者の方々の個性が、くっきりと出ているお話の
数々…あらゆる種類の恐怖をプレゼントしてくれます。
特に閉所恐怖症という訳ではないが、
エレベーターにはいつもちょっとした不安をかき立てられる。
密室、知らないモノが乗り合わせる不安。
階数表示を見つめながら、背後の気配に集中する。
日常が非日常に変わる恐怖をお楽しみください。
*個人的にこの表紙のデザイン、凄く好きです☆