竹の子書房創立一カ月記念、及び竹の子書房文庫創刊から10冊目を記念したメモリアル特別版。185頁に141話の人形怪談をぎっしり詰め込みました。もちろん、タダです。
【立ち読みサンプル】
燃えさしの首 加藤一
お父様、お加減はいかが?
今日は風がとても気持ちいいわ。こちらの窓を開けておくわね。
温かいスープはいかが?
今日の珈琲はとても美味しく淹いれられたと思うの。きっとチョコと合うわ。
今日はお話をして下さらないのね。
お熱があるのかしら。あら冷たい。それに息もしていないわ。
アロマキャンドルに火を入れましょう。
――そして、焼け落ちた屋敷の跡から見つかったのは、一人暮らしの老人の亡骸とそれに寄り添う人形達の残骸。
【続きは本編で!】
1000DLはダテじゃない!
ナニがどうして、こんな雰囲気を纏うのか?
読み進める内に漂う「厭悪感」の正体は、アナタ自身でお確かめあれ…。
ただし、責任は取れませんよ…。
「人形」というテーマが、まず好みド真ん中です!
しかもお題への解釈が著者の数だけあるんです。発想の分岐点の面白さ、
多様さに、本当に楽しませていただきました。お題そのものも、良い意味での
難解さがあり目次の段階からワクワクさせていただきました。
表紙の緑コケシちゃんの、可愛い絶妙な表情も要チェックポイント♪
しかし読了後に再見すると、なんだか怖いお顔に見える…不思議!
たっぷり185ページ!
あらゆる人形の、あやゆる怪談がびっしり並んでおります。
節句に欠かせないあのお人形、南国土産の踊り子、
お気に入りのぬいぐるみや昔流行ったアノ子、果ては”俺の嫁”まで…etc
「人形」というだけでなんだか不気味な気さえしてしまうのに、
私達の生活に意外と無くてはならない存在なのでは無いでしょうか。
読み終わった後、視線を感じざるを得ません。。。
私もなんだか、条太郎とファーファがこっちを見てる気がします。。。←