嫌な夢ばかりをよく集めたものだ−−。この本自体が悪夢のような産物だ。
幽霊を見たことがない人はいても悪夢を見たことがない人は、人類史上一人もいない。他人の悪夢の世界を垣間見る一冊。また、この本は他人の悪夢を集めた一冊でもある。夢なら覚めてほしい、と願うような悪夢ほどなかなか覚めないもの。ページを閉じても悪夢は終わらない。とらえどころのない悪夢に満ちた。筒井りなの表紙とは裏腹なシュールな夢の展覧会をどうぞ。
「単嫌話」シリーズは常に最先端の誰も得しない話を提供しています。
【立ち読みサンプル】
痛田三が見た夢―一
おいらがよく見る嫌な夢は、歯がボロボロ取れる夢。
どういう状況であっても意識は顔面にあって、とにかく顎が錆び付いたみたいに動かない。
無理矢理動かすと歯が引っかかって、ボロッと折れる。
やべっと思って吐き出そうとするも、うまく行かずさらにボロッ。
最終的には口の中がザリザリ。
【続きは本編で!】
久々のアンソロもの「ゆめにっき」。
次々に繰り広げられる悪夢特有のシュールな世界観に、頭を抱えたり、吹き出したり…。語り口がバリエーション豊かなせいか、けっこうページ数あるのに長さを感じさせない。内容は珍妙だけど、オススメの一冊です。
あと、「人形」の頃にはまだ参加してなかった竹の子社員の方々が、割と寄稿しているのも注目ポイントのひとつかな、とw
※余談:やっぱキ●タマ兵の悪夢は、最強だなぁ…
単ニ嫌ナ話シリーズも第三弾。
蟲、酔、悪夢と来て、既に安定して読める、酷い話を詰め込んだシリーズになってきました。
今回は悪夢がテーマなのだけど、皆様本当に酷い夢を見ているなぁと、感心しながら読んでしまいました。嫌な話、というかもはやセンスオブワンダーの世界だと感じます。
実際、もっと読みたいなと思いつつ読み終わりました。
「他人の見た夢の話はつまらない」という定説を、見事に覆してくださいました!
かなり洒落にならないほどの悪夢が詰め込まれていますが、二、三、ちょっと
これは私も見たいぞという夢もあります。あと、ぜひ続きを見てくださいと
お願いしたくなる夢…いっそ私が続きを見たいという夢も。
第二弾を期待します!
【怖い・キモい・痛い・不思議】そんな悪夢が詰め込まれています。
時々、「え!?それって悪夢?」って笑っちゃうものや、「あるある」っていう悪夢あるあるまでw
作家陣が会話しているように紡いでいて、するすると読めちゃいます。
誰でも一度は見る悪夢。
あなたはどんな悪夢をみましたか?
*加藤さんの”アノ”悪夢はタランティーノなら映画化してくれそうですww