単嫌話 ゆめにっき

嫌な夢ばかりをよく集めたものだ−−。この本自体が悪夢のような産物だ。 幽霊を見たことがない人はいても悪夢を見たことがない人は、人類史上一人もいない。他人の悪夢の世界を垣間見る一冊。また、この本は他人の悪夢を集めた一冊でも […]

書誌情報

(編著)痛田三

  • 装画:筒井りな
  • ページ数:71
  • 価格:無料
  • ファイル形式:PDF
  • 発行日:2010/11/03
  • 改訂日:2010/11/03

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嫌な夢ばかりをよく集めたものだ−−。この本自体が悪夢のような産物だ。

幽霊を見たことがない人はいても悪夢を見たことがない人は、人類史上一人もいない。他人の悪夢の世界を垣間見る一冊。また、この本は他人の悪夢を集めた一冊でもある。夢なら覚めてほしい、と願うような悪夢ほどなかなか覚めないもの。ページを閉じても悪夢は終わらない。とらえどころのない悪夢に満ちた。筒井りなの表紙とは裏腹なシュールな夢の展覧会をどうぞ。

「単嫌話」シリーズは常に最先端の誰も得しない話を提供しています。

【立ち読みサンプル】

痛田三が見た夢―一

おいらがよく見る嫌な夢は、歯がボロボロ取れる夢。

どういう状況であっても意識は顔面にあって、とにかく顎が錆び付いたみたいに動かない。

無理矢理動かすと歯が引っかかって、ボロッと折れる。

やべっと思って吐き出そうとするも、うまく行かずさらにボロッ。

最終的には口の中がザリザリ。

【続きは本編で!】

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