歪んでいるのは、人の記憶。情報。あるいは本当に―――。
数々の心霊スポットを探訪し、そこから怪異の臭いを嗅ぎ取るルポルタージュ。
人気シリーズ第四弾。
Webページ「日本伝承大鑑」を著し、ブログ「日本伝承大鑑<weblog版>」を精力的に更新する著者が、えり抜きの心霊スポットに自ら足を運び、その独特の空気感をお届けする。
【立ち読みサンプル】
7.江北橋(東京都足立区)
私がスポット探訪ということで江北橋に足を運んだのは、新しい世紀になったばかりの頃だったと記憶する。JR王子駅からバスで最寄りの停留所まで行ったのであるが、車窓から見えるのは、どこにでもある都会っぽい風景だけ。そしてバスから降りて荒川土手へ向かって歩き始めたが、やはり何の変哲もない街の景色が広がっているばかりである。その感覚は、江北橋を渡り始めようとするときになっても、全く変わることがなかった。
江北橋は荒川下流に架かる、長さ四五〇メートルほどの鉄の橋である。昭和四十一年に開通、片道二車線の車道とその両端に立派な歩道まで付いている。
【続きは本編で!】
今回も二つのスポットが取り上げられています。どちらにも足を運んだことはありませんが、まるで同行させていただいてるかのような臨場感を感じます。現場で、隣で語ってくださっているようでした。
もっと読みたい。あっさりとした文章ですがそれがいいです
続編を期待します。