神沼三平太が最初に書いたという実話怪談集「怪談とか。」が竹の子書房にやってきた。
前後編で百話の実話怪談の入った大ボリューム。総ページ数220ページ越え。
怖い話、不思議な話満載でお送りします。
【立ち読みサンプル】
障子の影
Mさんが子供の頃、家族で富山県の親不知の旅館に泊まった夜のこと。
その旅館の部屋は、障子で板の間と畳の部屋の二つに仕切られており、板の間には小さいテーブルセットと冷蔵庫、座布団の山などが置かれていた。
夜になって海水浴の疲れもあってか、Mさんを残して家族の者は皆寝てしまった。
部屋と板の間を仕切る障子は閉じられており、海のほうからは波の音が聞こえてくる。
【続きは本編で!】
一粒的な話から、じっくりまで。
千話集めるという蒐集腕もさることながら、
淡々と読みやすい筆致で語られる怪異。
あれ?こんな事、あったような気がする……。
そう言う方は、ぜひ神沼先生まで。
文章や描写自体は引っ掛かりなくサラリと読むことができるのですが、
書かれている内容そのものは「じわっ」「ちくっ」とクルのです。
勝手ながら、タイトルの『怪談とか。』の「とか。」部分に著者方のこだわり、誇りを感じました。
220ページたっぷりぞっくりさせていただきました。
この「とか。」が付いていると、なんだかライトな怪談本かなと思わせられますが、
なんのなんの。。。騙されては行けません。
怪談本は一気に読んでしまう私ですが、何度クリックの手を止めて二の腕をさすったことでしょう。。。
怪談フリークは”買いっ”の一冊です!(無料ですけどねっ!←
神沼三平太が最初に書いたという実話怪談集「怪談とか。」が竹の子書房にやってきた。
前後編で百話の実話怪談の入った大ボリューム。総ページ数220ページ越え。
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