バレンタイン、ホワイトデー、七夕、ハロウィンに続く、竹の子時節アンソロ企画シリーズ第5弾!
クリスマスにまつわる恋愛、怪談、ラノベ、そして単嫌話が目白押しとなった、竹の子書房の総決算祭り!
●ちょっと立ち読み!
「クリスマス惨歌」おぼろちゃん
断言する。
最低最悪極悪非道のクリスマスだ。
クリスマスなんかこの世から消えてしまえっ、何がサンタだ、何がプレゼントだ、コンチクショー、あうあうああああっ。
おっと、取り乱したようだ、すまない、察してくれ。
うん、分かっている。察してもらうにも、事情が分からなければ、キミは「はあ?」と首を傾げるしかないだろう。これから僕の境遇を説明する。
まあ、聞いてくれ、とはいってもこれをキミ――誰だか知らないけどね――が読むときには、全てが終わっているだろう。そのときには、僕は多分くたばっている。
【続きは本編で】
一時は刊行も危ぶまれたクリスマスアンソロですが、蓋を開けてみれば276ページもの「超」豪華本と相成りました。
サンタさんならぬ、絵師様、カメラマン諸氏からのプレゼントも、たっぷり詰まったこの本。
「えっ?あの人がこんなお話を!」というサプライズも、そこかしこに散りばめられています。
もちろん竹の子らしい、呪詛のこもったお話も収録されていますので、安心してwwwお楽しみくださいませ\(^o^)/
ネタバレになりますので多くは語れないのは、いつものことです。が、今回はまたいろんな意味での「酷い話」が集まりました! それと同時にスイーツなお話も、キチンと収められておりますので、どちらの方面でもご安心くださいませ。
例えるなら、カスタネットみたいですよね。
酷い・酷い・スイーツ・酷い・スイーツ的なwww(※実際の作品順とは一切関係はありません)
竹の子らしく、スパイスの利いた話が多いアンソロジーとなりました。
おぼろさんのブラックなパンチから続く、シュールな物語。
その中でも、清涼剤となっております菊池順さんともりかさんの甘酸っぱいBLできゅんとしていただきたい。
クリスマスですしね^^;
しかし、そうはいかないのが竹の子流です。
もう、狡いとしか言い様のない黒実操さんの何を言われなくとも「黙っている」ではなく「黙ってゐる」としたくなる独特の世界。
とよねさんの書く文章はどこかエッシャーやマグリットを思い出させる、雰囲気があります。
童話あり、少し切ない話もあり。
何より、寄せられた絵と写真の多さ。
こんな贅沢な本は他にちょっとありません。
しかもタダ!
さぁ、竹の子書房の神髄、垂れ流しても垂れ流しても枯れることのない才能の無駄遣いを、とくとご覧あれ。
才能というのは、変態と紙一重と申しましてね、ええ……。
刊行一週間くらい前までは小説原稿が全然集まらなくて、「今回は画集か!?」とまで言われていたのが嘘のようですね。
あれよあれよという間に原稿が集まり、276頁(第四版刊行時)という分厚い本となりました。
クリスマスというテーマもあってか、今回は割と大人しめ? な感じの作品が多い印象を受けましたが、あちらこちらに散りばめられた近藤宗臣先生の悪魔的クリスマス絵など、悪魔崇拝者にも喜んで頂ける構成となっております。
写真や絵の点数も多く、仕上がりも美麗なものとなりました。ぬくもりを感じる作品、凍えるような作品、どちらも取り揃えた竹の子書房の季節アンソロジーもいよいよ本年最後!
どうぞお楽しみくださいませ。
……今年「も」酷いクリスマスだったね……。