いたずら、いたずら、楽しいな。
みんな集まれ、ハロウィンだよ。
お菓子より嬉しい、いたずらだよ。
お化けも逃げ出すいたずらなんだから……クスクスクス。
イベントをこねくり回して、叩いてのして、自分色に染めちゃう!
竹の子執筆陣がお贈りする、季節ネタアンソロ最新刊はハロウィンがターゲットだ!
【立ち読みサンプル】
悪い子、誰だ 黒実操
七度目の隠れ鬼は長引いた。最後に雅代が見つかったときには、既に夕暮れ時だった。
「帰ろ帰ろ」
「母ちゃんに怒られる」
「また明日」
神社の境内で遊んでいた子供達は、口々にサヨナラを交わす。
鳥居を出ようとしたところで、雅代は、ハッと足を止めた。
「神様、ありがとう」
【続きは本編で!】
秋の季節企画ということで、書き手はバラエティに富んでいるはずなのですが……
ハロウィンというお祭りの性格上(?)ややホラー寄りでしょうか^^;
その中にほんのり香る恋愛模様が効いています。
今回は画課の絵師様の挿絵や、加藤先生渾身の表紙作品wなど見所もたくさん!
最近、竹の子書房を知ったとおっしゃる方にも、はじめの一歩(一冊)としてオススメの本です^^
お腹いっぱいですw
カボチャ一個丸ごと煮物でも食ったかのようです。
十人十色とは言いますが、ハロウィンというひとつのテーマでこれだけ色んなお話が出来上がるとは。
どの作品も素晴らしかったですが、特に大好きなお話は
黒実操さんの「悪い子、誰だ」
ねこや堂さんの「灯りの下」
氷原公魚さんの「魔法少女まじかる☆ぱんぷきん」
わたしもいつか……かぼちゃ魔法で幸せになろうと思います。うふふ。
組版課さんのお仕事がいつも以上に素晴らしかったです。
表紙の写真のカボチャ達が手作りだったり、もりかさんの美しい短歌が古い原稿用紙の上に書かれていたり、要所要所でフォントが変えられていたり。
こちらも見所です☆
宣伝コピーにもありますとおり、「かぼちゃ魔法」が襲いかかってきます。最後に収録されている氷原公魚さんの『魔法少女まじかる☆ぱんぷきん』をご一読いただければ、全ての謎が解けることでしょう。(遠い目)徳倉ざくろさんの愛くるしいイラストが挿絵になっています。困ったことに、お話によく合っていると思いました……。
とよねさん作の『猫とおしどりを連れた冒険』は主人公格の「罪人」がとても魅力的です。ハロウィンの夜には、私もベランダに出て正座してお迎えをマトうと思います。苺男さんの挿絵が、とんでもなくかっこいい!! お話のイメージそのもので惚れました。
二作抜き出して感想を書きました。
もちろん全作品に、心にフッと入り込んでくる美しさがあります。
カボチャをどう削るかというのは作者のセンスなのですが、まあ皆さん見事に好き勝手に削ったもんですよ(笑)。
でも、それぞれの得意分野というものが味わえて、コレはコレで面白いと思います。
なお、この本は猫の出現率が妙に高いです。
……猫の本じゃなくて、カボチャの本だったはずなんだけどなあ(汗)。