ツイッター診断「恋愛お題ったー」から出された、時間&場所・言動・キーワード。
この3つのお題を元に、竹の子社員たちが恋愛小説に挑んだ「百景」シリーズ第一弾!
いろいろな視点で紡がれた百通りの恋愛模様をどうぞ。
【立ち読みサンプル】
朝の庭、見上げる、雲
ティアドロップ 寺川智人
雨音に目を覚ました。
空を見上げると重い雨雲が広がっている。
屋根を、地面を、窓硝子を雨粒が叩く。
彼女はまた、この空を見て泣いているのだろうか。
軒先には名も知らぬ鳥が雨宿りしている。
鳥よ、どうか、雨が止んだら彼女に伝えてほしい。
こんな小さな朝の庭にも、土筆が顔を出したよって。
【続きは本編で!】
第一話目の「ティアドロップ」。
このお話がなかったら、続く99話は書かれなかったかもしれません。
なにげない日常を彩る光と影。
恋愛の痛みとよろこび。
誰もが等しく経験するはずの瞬間を、総勢30名の作家陣が描きました。
あなたが開くそのページは、切りとられた思い出の一瞬。
胸に去来した想いは、甘い?それとも…
ツイッター診断メーカー「恋愛お題ったー」。
そこから出題された三つのお題を文中に組み込んで、恋愛話を作る。
この新しい遊びに触発された人々が、キャッキャウフフ言いながら作った本です。
……と、書くと身もフタもないが、意外と真面目に書いてます。
要は恋愛話であればいいので、内容も純愛から悲恋、BL、ホラー、サスペンスと豊富です。
百話もあるのに、同じ恋はない。
恋愛は千差万別なのだなあ……というのがよくわかります。
本著の発案者は竹の子書房、寺川課長。
この本の編著をするために生まれてきたような方です。
その心は乙女ロードを駆けると聞きますが、そんな寺川課長らしい繊細な造り。
カバーや装丁担当者の乙女心も加わり、素晴らしい美書に仕上がりました。
オススメです。
ツイッターで回って来るとついついやってしまう、診断メーカー。
遊びと自主トレで始めた三題噺が、
あれよあれよと広がる竹の子書房らしい展開から始まったこの企画。
しかし、内容は遊びではありません。
一つとして同じ話はない。
けれどきっと、「分かる」と頷く話はある。
そんな恋の話、集まりました。
他では読めない、ぎゅっと詰まったまさに「シュガー&スパイス」な一冊です。
表紙や口絵の他に、本文にも素敵な写真が使われております。
「読む」「観る」共に充実した、美しい本です。
純な恋愛もあれば怪談含みの恋愛もある、バラエティに飛んだ内容で、
100話読み終わるのがあっという間でした。読後は…個々人、思いを馳せることが
たくさんあるでしょうね。恋愛というもののパワーを、ぎゅんぎゅん感じる一冊です!
竹の子書房社員が送る、さまざまな恋愛の形。
あなたのお好みの話がきっと見つかります。
診断メーカーからの指令を受けて、立ち上がった竹の子の精鋭たち。
綴られたストーリーは百人百色。
140文字に込められた想いの、そのどれもが、熱く、切なく。
ときにハッピーに、ときにはアンハッピーに。
また、表紙の写真と合間、合間に差し込まれた写真の数々も、きっとあなたを素敵な恋の世界に導いてくれるはず。
さあ、恋愛百景の扉を、今すぐ開いてみてください。