ごめん、また死んだよ。
俊平ちゃん。
ある殺人手段の検証記。
「殺し方がなっとらん!」
作品の完成を目指し、繰り返し殺され続ける登場人物。
より完全で、よりリアルな殺人(風景の描写)を目指して、文字通り血みどろの戦いを繰り広げた記録が、ここに!
繰り返し殺され続けた俊平ちゃんと、それと同じくらい血反吐を吐き続けた著者の健闘を刻んだ、モノカキのバイブル。
【立ち読みサンプル】
加藤AZUKI(以下、「加」)「有川さん、人名、「田崎」と「崎田」が混在してます。音を立てて立ち上がる、という描写がちょいわかりにくい。「ずざざあ!」とか?「ゴロリと首を振る」という描写も分かりにくい。ゴロリは、首が取れて床に転がったときのオノマトペかと。思うに一四〇字くらいの短文だと、漫画的なオノマトペ入れてるとすぐに紙数が尽きちゃうんですよね」
有川憂(以下、「憂」)「そう言えば悪文怪談にもありましたね^^;↓オノマトペ 首が取れる……ゴロンじゃ落ちているしなぁ……^^;」
【続きは本編で!】
何度も殺される俊平さんに同情さえ覚えます。
そして、血反吐を吐きまくる有川さん。
お疲れ様でした。
この本は文章を書く人は是非読むべき一冊です。
視点の移動や、ストーリーのリアリティの追及など、とても勉強になるtwitter上でのやりとりがたくさん詰まっています。
このTLを本にすることを許可してくださった有川さんに、大いなる尊敬の念と感謝をお送りいたします。
まだ入社したての頃に見かけた凄まじいやり取りが電子書籍化されるなんて……。
当時はこのやり取りに完全にビビってしまった覚えがありますw
今となってはこれを羨ましく憧れる気持ちもありますが、私は根性なしなので挫けてしまうと思います(汗)
有川さんに拍手。
(個人的に寺川課長Ver.が好みです)
「推敲に推敲を重ねた」とは、まさにこのこと。
文章の描写や齟齬を修正するたびに、一人の人間が何回も何回も何回も何回も何回も何回も殺される(笑)。
分類は竹の子サスペンス文庫だが、竹の子教養文庫でもまったく違和感がありません。
物を書く全ての人に、このとぼけた表紙と共に届けたい。
よい本ができました♫
ツイッターで、リアルタイムで拝見しておりました!
こうして一冊にまとめられるのを読み、再度、あまりの羨ましさに、心でハンケチを噛み切っております。「血反吐」を吐くと比喩されたこのやり取りですが、枕詞に「甘美な」とこっそり付け加えさせていただいていることは、ここだけの話ですw
文章ってこうやって作られているのですね。
一番印象に残ったのは視点の考え方。
とても勉強になりました。
では俊平さん、安らかにお眠りください^^;