恋愛お題があるなら、怪談お題があってもいいじゃない?
「怪談お題ったー」によって出された三つのお題に沿って書かれた、創作怪談アンソロジーの第一弾!
竹の子執筆陣だけでなく、社員以外からも作品を公募した、壮大な創作怪談百物語、開演します。
【立ち読みサンプル】
交番、舐め回す、小包
来訪 有川憂
男は交番の奥で、頭から座布団を被った。
ノックの音と共に、笑いを含んだ声が聞こえる。
「開けてよ、おまわりさ~ん小包のお届け物ですよ?
ボクの可愛いの、舐め回してくれるんでしょ?」
あの尻軽男は死んだはずだ。公衆便所で殺されてた。
関係を知られたくなくて、通報しなかった。
それだけなのに。
【続きは本編で!】
執筆者総勢38名!
竹の子書房社員のみならず、怪談愛好家の方々からも多大な支持を受けました!
夏のじっとりした夜、並べられる百本の蝋燭。
腐臭漂うような近藤宗臣氏の怪画が表紙。
蚯蚓腫れのように腫れた、田中真美氏の装丁による本書表題。
何処から斬っても金太郎飴。
……もとい、創作怪談話のヒントが見つかるワキワキゾクゾク感。
ひなびた温泉宿にふらり立ち寄る一人旅で、古びた和室に泊まり読みたい素敵さです。
続刊もゾクゾク刊行予定! 乞う御期待!
DLしたとき、まず大きな画像で表紙が現れたんですが、蝋燭の炎が揺らめいているように
見えました。もちろん錯覚なのでしょう。装幀と表紙絵…奇跡のベストマッチングですね!
既刊の『恋愛百景』の双子ともいえる、この本。
「怪談お題ったー」を作成していただき、それに挑んだ竹の子書房の面々と、特別参加して
いただいた社外の有志達のお作品も収録されております。普段とは違ったテイストの
竹の子怪談超アンソロジーです。