まさしくこれは、絵描きからの逆襲!
OTACOOL4コンクール入賞作でもある嘉弖苅悠介のイラスト。
その幽艶な世界に宿る物語を竹の子執筆陣が紡ぎ出す。
【立ち読みサンプル】
妹捨の山 逆さ吸血鬼
白痴山に妹を捨てる。
その名の通り、姥捨ての如く煩わしくなった白痴を捨てるための山である。せめて最期くらいは綺麗な所で死なせてやりたい。
だが、そこには先客が居た。綺麗な白骨。痴れた妹には、花に添えられた飾りとしか思われないであろう。
妹が私を見た。
その瞳には、私への軽蔑と怨みが篭っていた。
【続きは本編で!】
近世ト言ワバ明治、大正、昭和ナレドモ、
浪漫ノ枕言葉、大正ノ響キヲ超ユルモノナシ。
マシテ白骨ト肌ノ白、耽美ニシテ美麗。
然レドモ、歳月ニテ劣化ス。
嗚呼、サレド経年劣化モ美タラン。滅ビモ美タルヲ知ルベシ。
本作画家及ビ寄稿諸兄ノ審美眼ニ敬服ス。
表紙のこの絵が出題作である、絵が先シリーズ。
目に入った瞬間に、魂を鷲掴みにされるような感覚を覚えました。
この絵により生まれ、また捧げられた作品が集められておりますが、執筆者によって様々な解釈がなされております。しかし、どれもこの絵にぴったりと沿うような作品ばかり。幽玄の美に、うっとりと浸ること間違いなしです。
まずはじっくり表紙を眺めてください。
そして,一話読んでみる。
そして、また眺める。
その繰り返し。
一つの絵がいかようにも見えてくる。
男・女・この世のモノでないもの・・・
嗚呼。。。溜め息モノです。。。
耽美な絵と文章。誰ですか、私のツボを知っている方は!w
できるなら、この美しい世界を文庫にして常に手元に置いておきたいっ!
私の大好きな作品です。