2 Comments

1. 氷原公魚

   Posted 3月 20, 2012 at 8:33 PM

   ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
   （Howard Phillips Lovecraft、1890年8月20日 – 1937年3月15日）

   ……惜しかった。
   あと４日早く発刊できていたら、ちょうど75回忌だったのが実に悔やまれるところです。
   さて、言うまでもなくこの本は怪奇幻想小説の巨匠・H・P・ラヴクラフト氏の死後、その友人の作家オーガスト・ダーレスによりまとめられた『クトゥルフ神話』、もしくは本人の著作による『原神話』のオマージュ(※1)であります。
   生前は評価されることのなかったラヴクラフト氏ですが、こうして75年後の今日に至りても彼の紡ぎたる著作群が、このようにリスペクトされている。このことが、怪奇・幻想文学においてラヴクラフトが如何に巨匠であるかということの証左であります。
   そしてこの本も例外なく、彼の遺した神話体系を称えるものです。貴方も行間に隠された真理を知るとき、印須磨洲の浜辺に父の姿を御覧になることでしょう。
   そうなってからでは遅いのです。
   そうなってからでは遅いのです。

   ※1　オマージュ　(仏語:hommage)
   創作物や作者などにささげる敬意、賛辞。「リスペクト」「トリビュート」に近い。
   また、そのような敬意を表すために作られた作品。

2. クロミミ

   Posted 3月 25, 2012 at 9:45 PM

   とんさんが具現化した邪神達の魅力に、まず魂を持っていかれました！
   可愛いはもちろんのこと、もともとの脳内イメージに合致しているという嬉しいシンクロ具合に、ホクホクしております。

   お話の方は著者の皆様の、敬意溢れる解釈の数々に満ちております。
   気軽に読める分量でありながら、どこまでも深淵を覗き込んでしまうような……そんな畏ろしさも垣間見える一冊です。